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ビジネスコラム |
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馬場康夫監督 |
1980年代末のバブル時代を描き話題を呼んでいる映画『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』が劇場公開された。「好景気の実感はいつの時代も庶民にはない」と指摘する馬場康夫監督(ホイチョイ・プロダクションズ)に、映画の製作意図を聞いた。
◆――なぜいま映画『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』を作ったのでしょうか。
元々バブルというテーマはありませんでした。タイムマシンをうっかり博士が発明しちゃう、とか。脱線タイムマシン騒動っていうタイトル案もあったんですが、さすがに東宝さんを通らずボツになりました。だからバブルは二の次。タイムマシンで過去に行く、というのが先だった。
ただタイムマシンに乗って17年前のバブル時代に行ってバブル崩壊を食い止める、というのは、キャッチーで面白いじゃないですか。ポスターのキャッチにも使われた、「戦国よりも幕末よりもハイテンションな、あの時代へ」という。確かに今の若者にとってはそれも面白い、と考えていたのです。
バブル時代はディズニーランドが、スキー場が、高級イタリアンレストランが、若者からお金を取れた時期。だってクリスマスに若い人たちが赤プリといった高級ホテルに泊まってエッチする、っていう時代ですよ。
企業が若者に向いていた。若者はそれに乗っかって、レインボーブリッジが出来たらすぐに出かけていく。とにかく、お金を使うからお金が回っていた時代です。
バイト時間もそう。1970年代後半から80年代前半と、89年との時点を比べると大学生のバイト時間が2倍以上になっています。だって75、76年頃の全共闘世代の学生はヘルメットかぶって角材持って火炎瓶作って国会を包囲していたから、バイトする時間などなく、資本主義にまったく乗っかっていなかった。
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そのころの若者は車も持っていて元気が良くて、ある意味高感度だった。その時代は刺激的だったでしょ、今と違って。
でもあのバブル時点と現代では、学生のバイト時間はそんなに変わっていない。なのになんで豊かさを感じないの、と考えると、お金を回せばなんとかなるんじゃないかって思います。
まじめな話をすれば、映画の冒頭シーンで米連邦準備理事会(FRB)の前議長、グリーンスパンの言葉が出てきます。あの言葉に象徴されているのですが、「バブルは崩壊して初めてバブルとわかる」。ならば、崩壊させなければバブルじゃないよ、という意味ですね。
米国ではITバブル、住宅バブルなどいろいろあったけど、グリーンスパンは絶妙な舵取りで、景気を膨らましては引き締めて決してバブルを弾けさせなかった。
一方、日本では日銀の三重野総裁がちょっと過激なことをやって、マスコミも「土地はだれのもの」とか、そんなに土地が上がってどうするのか、とかネガティブなイメージで捉えていた。で、結局、グリーンスパンのようにうまく着地できずに、バブルを弾けさせてしまいました。
◆――17年前と今の変化を描く上で、携帯電話が象徴的に使われていますね。
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