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ビジネスコラム |
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今年4月、中東一の成長都市として注目を集めるドバイにあるドバイ大学(University of Dubai)は、世界で初めて産学連携のアドバイザリー契約を締結したと発表しました。そのパートナーは京都市にあるNPO法人KGC。KGCは、中東における学術研究拠点を目指すドバイ大学の産学連携のスキームを整備するとともに、研究プロジェクトを世界に広く紹介することで同大学の国際的な産学連携を促進することになったのです。
KGC理事長で研究プロジェクト・プロデュースを専門とする柴田有三(29)さんは「ドバイ大学との連携は研究者が知的好奇心を全開できる環境づくりの一つのプロセスでしかない。ただ、その交渉の中で、改めて日本の研究者の環境や意識についての課題も見えてきた。また、ドバイを訪問し、京都というローカル地域が研究環境として持つ魅力や可能性が見えてきた」と語っています。
常識にとらわれない非常識な研究を求めて
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| NPO法人KGC 理事長 柴田有三さん |
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| KGCには研究者が集い、自由な討論をしている |
KGCは2001年に京都大学の大学院生たちが「既存の研究の枠組みに囚われずに発想し研究していこう」と集まったのがきっかけです。2003年の法人設立にあたって、柴田さんが理事長に就任しました。
「KGCのキーワードは“非常識な研究”。常識に惑わされることなく、知的好奇心をもとにしたイノベーションが起きやすい環境を実現するために必要な知恵・人材・場を社会に提供していきたいのです」
今、多くの研究者は、基礎研究を行っている人たちでさえ、既存の分野や専門性の枠に縛られてしまいがちです。大学の研究者は自らのポジションを高め、守るために、学会誌に定期的に論文を出すことを求められます。大学院生たちも研究室としての成果への貢献が求められてしまうため、どうしても成果を見込める研究、つまり既存のロジックにのる(=常識的な)研究が優先されてしまいがちです。
「大学院博士課程に進学し、古い友人や先輩たちが知的好奇心にフラストレーション(欲求不満)を抱えながらも、どんどん発想が枠にはまっていくのに問題意識を持ちました。それは現在の彼らにとっては仕方ないかもしれないけど、これほど多くの社会的課題もあり、学問的にも未知な領域があるのに、現在の枠に縛られてイノベーション(根本的な変革)を起こしていかないなら、研究者として未来の人達に対する責任を果していないんじゃないかと思うんです」
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