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馬場 錬成氏
東京理科大学知財専門職大学院教授、科学ジャーナリスト
執筆者詳細
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第126回「新しい波を感じさせた知財セミナー──国際特許流通セミナー2010に参加して」(2010/02/01)
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| 東京・台場で開催された「国際特許流通セミナー2010」 |
2010年1月25、26日、東京・台場で開催された「国際特許流通セミナー2010」は、アルンディープ・シン・プラダーン米国大学技術管理者協会(AUTM)会長らも出席し活気ある討論が展開された。筆者はこのセミナーの「中小企業における知財経営」「プロイノベーションに向けた産学官連携の方向性」の2つのセッションに参加、知財推進の流れは明確に次のステップに向かっていることを感じた。
カメラの蛇腹が医療にクリーンルームに
「中小企業における知財経営」のセッションでは、鮫島正洋弁護士をモデレーターに、土生哲也弁理士、ナベル(三重県伊賀市、http://www.bellows.co.jp/japan/)の永井規夫社長、エルム(鹿児島県南さつま市、http://www.elm.jp/index.htm)の宮原隆和社長らパネリストが、中小企業の知財戦略などで非常に中身の濃い討論をした。
永井社長は、蛇腹というカメラの部品から出発した技術を、今は様々なメーカーに応用される進化した蛇腹技術を紹介しながら、オンリーワン技術を追求する開発現場と世界に発信する経営理念などについて見解を述べた。
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| 様々な分野に応用されている蛇腹技術 |
大昔のカメラはレンズに付随して蛇腹があるのが普通だった。その蛇腹が先端分野にまで用途を広げ、生き残るどころかさらに進化を続けていることにまずびっくりした。ナベルはカメラの蛇腹メーカーとして創業。蛇腹の技術を時代とともに他の分野に応用範囲を広げ、今では医療用、機械用、クリーンルーム用、電磁波シールド用など多岐にわたる。
カメラの蛇腹を見ると、単純な構造に見える。だが進化してきた蛇腹は耐薬性、美観性、耐久性、耐熱性、遮光性など様々な機能をクリアする製品に対応してきたもので、永井社長は「蛇腹は機能的なカバーである」と説明した。なるほど、機能的なカバーという概念が製品応用を広げたのだろう。